![]() Uwbパルスタイプの多重アンテナ通信システムのための低paprでの空間・時間符号化の方法
专利摘要:
本発明は、複数の放射素子(4301,4302,…,430P)を含むUWB送信システムのための空間・時間符号化方法に関する。前記方法は、行列の要素から得られた一連のベクトルとして、M−PPM−M’−PAM変調アルファベットに属する情報記号S=(σ1,σ2,…,σP)のブロックを符号化する。行列の行は、伝送チャネルの使用に対応し、行列の列は、放射素子に対応する。行列Cは、その行及び/又は列の順列内で定義され、Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え(ω)と、変調位置(m±)の内の1つに対するM’−PAM変調アルファベットの対称操作(π)との組合せとして定義される。 公开号:JP2011514708A 申请号:JP2010544693 申请日:2009-01-29 公开日:2011-05-06 发明作者:シャディ・アブ・ルジェリ 申请人:コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ; IPC主号:H04J99-00
专利说明:
[0001] 発明の分野 本発明は、超広帯域(UWB)電気通信分野及び空間・時間符号化法(STC)を備えた多重アンテナシステム分野の双方に関する。] 背景技術 [0002] 多重アンテナタイプの無線電気通信システムは、従来技術において公知である。これらのシステムは、放射及び/又は受信時、複数のアンテナを用い、また、採用した構成の種類によって、MIMO(多入力・多出力)、MISO(多入力・単一出力)、又はSIMO(単一入力・多出力)と呼ばれる。以下、同一の用語MIMOを用いて上記のMIMO及びMISOの異形を網羅する。放射及び/又は受信時、空間ダイバーシティを利用することにより、これらのシステムは、従来の単一アンテナシステム(即ち、単一入力・単一出力のためのSISO)のものより格段に優れたチャネル容量を提供できる。この空間ダイバーシティは、一般的に、空間・時間符号化による時間ダイバーシティによって完成される。そのような符号化では、送信する情報記号は、幾つかのアンテナ上で、また、幾つかの送信時点で符号化される。空間・時間符号化MIMOシステムの2つの主要なカテゴリが知られている。空間・時間トレリス符号化すなわちSTTCシステム、及び空間・時間ブロック符号化すなわちSTBCシステムである。トレリス符号化システムでは、空間・時間符号化器は、現在の状態及び符号化される情報記号の関数として、P個の送信記号をP本のアンテナに供給する有限状態機械と見なしてよい。受信時の復号は、多次元ビタビアルゴリズムによって実施されるが、その複雑さは、状態数の関数として指数関数的に増加する。ブロック符号化システムでは、送信する情報記号のブロックは、送信記号の行列として符号化される。行列の一方の大きさは、アンテナ数に対応し、他方は、連続送信時点に対応する。] [0003] 図1は、STBC符号化を用いるMIMO送信システム100を概略的に表す。情報記号S=(σ1,…,σb)のブロックは、例えば、bビットの2進ワード、又は更に一般的には、b個のM−ary記号の2進ワードであり、次の空間・時間行列に符号化される。 上式において、符号の係数ct,p(t=1,…,T、p=1,…,P)は、通例、情報記号に依存する複素係数である。Pは、放射時用いるアンテナ数である。Tは、符号の時間的広がりを示す整数、言い換えると、チャネル当り使用数、即ち、PCUの数である。] 図1 [0004] 情報記号の任意のベクトルSにおいて、空間・時間符号Cのワードを対応させる関数fは、符号化関数として知られている。関数fが線形である場合、空間・時間符号は、線形であると分かっている。係数ct,pが実数である場合、空間・時間符号は、実数であると分かっている。] [0005] 図1において、110は、空間・時間符号化器を示す。チャネルtの各使用時点において、符号化器は、多重化装置120に行列Cのt番目の行ベクトルを供給する。多重化装置は、変調器1301,…,130pに行ベクトルの係数を送信し、被変調信号は、アンテナ1401,…,140pによって送信される。] 図1 [0006] 空間・時間符号は、そのダイバーシティによって特徴付けられるが、これは、行列Cの階数として定義し得る。2つのベクトルS1及びS2に対応する任意の2つの符号語C1及びC2について行列C1−C2が最大階数である場合、ダイバーシティは、最大となる。] [0007] 空間・時間符号は、更に、その符号化利得によって特徴付けられるが、これは、符号の中の異なるワード間の最小距離を反映し、次のように定義し得る。 又は、等価的に、線形符号の場合、 上式において、det(C)は、Cの行列式を表す。また、CHは、Cの転置共役行列である。情報記号当りの送信エネルギの場合、符号化利得は、限定される。] [0008] 空間・時間符号の符号化利得が高くなるほど、フェージングへの耐性は大きくなる。] [0009] 空間・時間符号は、最後に、そのレートによって、言い換えると、チャネル使用時点当り(PCU)に送信する情報記号の数によって、特徴付けられる。符号は、単一アンテナ使用(SISO)と比べて、そのレートよりP倍大きい場合、フルレートであると言われる。符号は、単一アンテナ使用と比べて、レートが同じである場合、シングルレートとして知られる。] [0010] 任意の数のアンテナを有するMIMOシステム用であり、ダイバーシティが最大でありシングルレートである空間・時間符号の例が、非特許文献1に提示されている。この符号は、以下の空間・時間行列によって定義される。 上式において、σ1,…,σPは、情報記号、例えば、PAM記号である。行列(4)によって定義された空間・時間符号が実数であるためには、係数γは、それ自体実数である必要があり、また、更に、単一アンテナシステムと比較して、ピーク対平均電力比すなわちPAPRを増加させないことが望まれる場合、γ=±1であることを前提とする。しかしながら、符号の最大ダイバーシティは、γ=1の場合、失われ、また、アンテナ数Pが2の累乗である場合、γ=−1の時のみ達成される。] [0011] 電気通信のもう一つ別の分野が、現在、注目すべき研究の対象となっている。それは、UWB電気通信システムを含み、特に、将来の無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)の開発のために期待されている。これらのシステムには、極めて広帯域の信号の基底帯域で直接動作するという特殊性がある。UWB信号は、一般的に、2002年2月14日のFCC規則に規定され2005年3月に改定されたスペクトルマスクに準拠する信号を意味すると解釈される。言い換えると、UWB信号は、本質的に、スペクトル帯域3.1乃至10.6GHzにおいて−10dBに対して少なくとも500MHzの帯域幅を有する信号である。実際、2種類のUWB信号、即ち、多帯域OFDM信号(MB−OFDM)及びパルスタイプUWB信号が、公知である。後者のタイプについてのみ以下に述べる。] [0012] パルスUWB信号は、フレーム内に分布する通常約数百ピコ秒の極めて短いパルスで構成される。多元接続干渉(MAI)を低減するためには、別個の時間ホッピング(TH)符号を各ユーザに割り当てる。ユーザkが受発信する信号は、次の形式で表すことができる。 上式において、wは、基本パルスの形状、Tcは、チップ時間、Tsは、基本間隔の時間であり、Ncを間隔中のチップ数とすると、Ns=NcTcであり、Nsをフレーム内の間隔数とすると、フレーム全体は、時間がTf=NsTsである。基本パルスの時間は、チップ時間より短く、即ち、Tw<=Tcとなるように選択する。n=0,…Ns−1のとき、シーケンスck(n)は、ユーザkの時間ホッピング符号を定義する。時間ホッピングシーケンスは、異なるユーザの時間ホッピングシーケンスに属するパルス間の衝突数を最小にするように選択する。] [0013] 図2Aには、ユーザkに対応するTH−UWB信号を表す。ユーザkが受発信する所定の情報記号を伝送するためには、TH−UWB信号は、一般的に、位置変調によって変調される(パルス位置変調、PPM)。即ち、被変調信号は、次のようになる。 上式において、εは、実質的にチップ時間Tcより短い変調ディザであり、dk∈{0,…,M−1}は、記号のM−aryPPM位置である。] 図2A [0014] 他の選択肢として、情報記号は、振幅変調(PAM)によって送信してもよい。この場合、被変調信号は、次のように表し得る。 上式において、a(k)=2m’−1−M’(m’=1,…,M’)は、PAM変調のM’−ary記号である。例えば、BPSK変調(M’=2)を用いることができる。] [0015] PPM及びPAM変調は、更に、M.M’−ary複合変調に組み合わせてもよい。被変調信号は、以下の一般的な形式を有する。] [0016] カージナル数Q=M.M’の本M−PPM−M’−PAM変調のアルファベットを図3に表す。M個の時間位置の各々に対して、M’個の変調振幅が可能である。このアルファベットの記号(μ,a)は、シーケンスam(m=0,…,M−1)によって表すことができ、am=δ(m−μ)aであるが、この場合、μは、PPM変調の1つの位置、aは、M’−PAMアルファベットの1つの要素、そして、δ(.)は、ディラック分布である。] 図3 [0017] 時間ホッピング符号によって異なるユーザを分離する代わりに、DS−CDMAでのアダマール符号等の直交符号によって、それらを分離することも可能である。これは、DS−UWB(直接拡散UWB)を意味する。この場合、(5)に対応する非変調信号の式を以下のように得る。 上式において、 は、ユーザkの拡散シーケンスである。式(9)は、従来のDS−CDMA信号のものと類似していることが分かる。しかしながら、それは、チップがフレームの全てを占有せず、期間Tsにおいて拡散するという事実によって、従来のDS−CDMA信号のものとは異なる。図2Bには、ユーザkに対応するDS−UWB信号を表す。] 図2B [0018] 前述したように、情報記号は、PPM変調、PAM変調、又は複合PPM−PAM変調によって送信し得る。TH−UWB信号(7)に対応する振幅変調したDS−UWB信号は、同じ表記を使って、次のように表し得る。] [0019] 最後に、時間ホッピング符号及びスペクトル拡散符号を組み合わせて、異なるユーザへ多元接続を提示することが、知られている。これによって、次の一般的な形式のTH−DS−UWBパルスUWB信号が得られる。] [0020] 図2Cには、ユーザkに対応するTH−DS−UWB信号を表す。この信号は、PPM−PAM_M.M’−ary複合変調によって変調し得る。そして、以下の式が、被変調信号について得られる。] 図2C [0021] MIMOシステムにおいてUWB信号を用いることが、従来技術から公知である。この場合、各アンテナは、情報記号の関数、又はそのような記号のブロック(STBC)の関数として変調したUWB信号を送信する。] [0022] 狭帯域信号又はDS−CDMA用に元来開発された空間・時間符号化技法は、パルスUWB信号に上手く適用できない。実際、非特許文献1で開示されたもの等、公知の空間・時間符号は、一般的に、複素係数を有し、その結果、位相情報を担持する。しかしながら、パルスUWB信号の帯域のように広い帯域の信号において、この位相情報を復元することは、非常に困難である。] [0023] 実数符号を用いると、例えば、(4)で定義した符号に対してγ=±1を選択すると、既に分かったように、最大ダイバーシティを失うことがある。逆に、最大ダイバーシティの特性を保つと、符号の要素(例えば、|γ|≠1である行列の要素σγ)は、情報記号が属する信号点配置と比較して、増幅及び/又は反転した変調信号点配置に属することがあり、PAPR値は、単一アンテナ構成より大きくなる。] 先行技術 [0024] セズラマン(B.A.Sethuraman)らの記事、表題「多元体からのフルダイバーシティ高レート空間・時間ブロック符号」、発行2003年10月、情報理論に関するIEEE議事録、vol.49、No.10、頁2596−2616] 発明が解決しようとする課題 [0025] 本発明の目的は、上記の欠点、特に、単一アンテナ構成と比較してPAPRのレベルが高いという欠点を有さない実数の空間・時間符号を提案することである。本発明の副次的な目的は、更に、アンテナが何本であっても、最大ダイバーシティを有するそのような符号を提案することである。] 課題を解決するための手段 [0026] 本発明は、複数Pの放射素子を含むUWB送信システムのための空間・時間符号化方法によって規定される。前記方法は、M>=2であるM−PPM−M’−PAM変調アルファベットに属する情報記号のブロックS=(σ1,σ2,…,σP)を一連のベクトルとして符号化する。ベクトルの成分は、前記システムの所定の放射素子及び伝送チャネルの使用する場合、パルスUWB信号を位置及び振幅変調するように意図されている。ベクトルの各成分は、PPM変調位置に対応しており、これにより、前記ベクトルが、以下の行列の要素から得られる。 行列の行は、伝送チャネルの使用に対応し、行列の列は、放射素子に対応する。行列Cは、その行及び/又は列の順列内で定義され、また、Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え、及び変調位置の内の1つに対するM’−PAM変調アルファベットの対称操作、の組合せとして定義される。] [0027] 例えば、前記並べ替え操作は、前記変調位置の循環的な並べ替え、特に、前記変調位置の循環シフトであってよい。] [0028] 一実施形態によれば、放射素子の数P及び変調位置の数Mは、M−d(M)>=Pを満たし、ここで、d(M)は、Mが2の累乗の場合、d(M)=0によって定義され、その他の場合、比M/d(M)が偶数でないようなMの最大約数として定義される。] [0029] 他の選択肢によれば、M’=1であり、記号σ1,σ2,…,σPは、前記M−PPM変調アルファベットに属する。記号σ2,…,σPは、全ての変調位置を占め、前記対称操作が適用される位置(m±)をセーブし得る。] [0030] 放射素子は、UWBアンテナ、レーザダイオード、又は発光ダイオードであってよい。] [0031] 前記パルス信号は、TH−UWB信号、DS−UWB信号、又はTH−DS−UWB信号であってよい。] [0032] 本発明は、更に、複数の放射素子が含まれるUWB送信システムに関する。UWB送信システムには、符号化手段が含まれる。符号化手段は、M>=2であるM−PPM−M’−PAM変調アルファベットに属する情報記号のブロックS=(σ1,σ2,…,σP)を一連のベクトルとして符号化する。各ベクトルは、伝送チャネルの所定の使用及び放射素子に対応する。ベクトルの各成分は、PPM変調位置に対応しており、前記ベクトルは、次の行列の要素から得られる。 行列の行は、伝送チャネルの使用に対応し、行列の列は、放射素子に対応している。行列Cは、その行及び/又は列の順列内で定義され、また、Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え、及び変調位置の内の1つに対するM’−PAM変調アルファベットの対称操作、の組合せとして定義される。UWB送信システムには、更に、パルスUWB信号を位置及び振幅変調する複数の変調器が含まれる。各変調器は、放射素子に対応し、伝送チャネルの使用中、前記放射素子及びチャネルの前記使用に対応するベクトルの成分によって、前記信号を位置及び振幅変調する。UWB送信システムには、更に、これによって前記対応する変調器によって変調される信号を放射するように適合されている各放射素子が含まれる。] [0033] 一実施形態によれば、放射素子の数P及び変調位置の数Mは、M−d(M)>=Pを満たし、ここで、d(M)は、Mが2の累乗の場合、d(M)=0によって定義され、その他の場合、比M/d(M)が偶数でないようなMの最大約数として定義される。] [0034] 本発明の他の特性及び利点は、本発明の好適な実施形態を理解し、以下の添付図を参照することによって明らかになる。] 図面の簡単な説明 [0035] 従来技術において公知のSTBC符号化法を備えたMIMO送信システムを表す概略図。 TH−UWB信号の形を表す図。 DS−UWB信号の形を表す図。 TH−DS−UWB信号の形を表す図。 M−PPM−M’−PAM信号点配置の例を表す図。 本発明の一実施形態による多重アンテナUWB送信システムを表す概略図。] 実施例 [0036] 本発明の基本的な考え方は、M>=2及びM’>=1であるM−PPM−M’−PAM変調信号点配置に属する情報記号を使用し、また、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え操作及びPAMアルファベットの対称操作から空間・時間符号を構築することである。] [0037] P本の送信アンテナ、更に一般的には、これから明らかになるように、P個の放射素子を有するUWB送信システムについてこれから考察する。システムが用いる空間・時間符号は、同じ表記法により、大きさPM×Pの以下の行列によって定義される。 上式において、σ1,σ2,…,σPは、送信されるM−PPM−M’−PAM情報記号である。これらは、大きさMの列ベクトルの形態で表され、その成分は、ただ1つM’−PAMアルファベットに属するものを除き、全てゼロである。] [0038] 一般的に、Cの行(行は、ここで、ベクトルの行を意味すると解釈する)及び/又は列の任意の並べ替えは、本発明による空間・時間符号であり、チャネル使用時点(PCU)の並べ替えと等価な行の並べ替え、及び送信アンテナの並べ替えと等価な列の並べ替えである。] [0039] 大きさM×Mの行列Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え操作ωと、変調位置の内の1つに対するM’−PAMアルファベットの対称(又は反転)操作πと、の組合せを表す。反転操作は、並べ替え操作の前又は後に行ってよく、言い換えると、それぞれ、 であっても であってもよい。変調位置の並べ替えは、恒等行列を除き、それ自体で全ての変調位置{0,…,M−1}の任意の全単射を示す。M’−PAMアルファベットの対称又は反転操作は、π(a)=−aである操作πを示し、ここで、a∈{2m’−1−M’|m’=1,…M’}である。図3では、M’−PAMアルファベット対称軸Δを表すが、この軸を中心とした反転は、PPM位置の内の1つについてのみ実行されることを理解されたい。] 図3 [0040] 行列Ωがユニタリであることから、送信アンテナ当りの平均エネルギは、全ての送信アンテナで同じである。] [0041] 情報記号の構成要素σlが実数であることから、(13)によって定義された空間・時間符号は、実数である。情報記号に制約条件が存在しないため、P個の独立した記号が、P回のPCU中に送信され、空間・時間符号のレートは、結果的に1になる。] [0042] 一例として、上記の並べ替え操作ωが単純な循環シフトである場合、行列Ωは、次のように表し得る。 上式において、IM−1×M−1は、大きさM−1の恒等行列であり、01×M−1は、サイズM−1のゼロ行ベクトルであり、0M−1×1は、サイズM−1のゼロ列ベクトルである。ここで、反転操作は、並べ替えに先行する場合、位置M−1で実行し、後続する場合、位置1で実行する。] [0043] 一例として、ωが単純な循環シフト(14)の場合、空間・時間行列(13)の形態について説明し得る。 上式において、σl=(σl,0σl,1…σl,M−1)T、l=1,…,P、σl,m=αlδ(m−μl)であり、この場合、alは、M’−PAMアルファベットの要素、言い換えると、al∈{−M’+1,…,M’−1}であり、μlは、記号σlに対する変調位置であり、また、δは、ディラック記号である。−alは、更に、M’−PAMアルファベットの要素であることから、Ωσlも、M−PPM−M’−PAM変調アルファベットの要素である。] [0044] 次に、システムが2重アンテナ(P=2)である特定の例を考える。行列Cは、このとき、以下の形式を有する。] [0045] 定義によって、符号が最大ダイバーシティとなるのは、符号の別々の行列C、C’からなる任意の対について、ΔC=C−C’が最大階数である場合、言い換えると、a1=σ1−σ’1及びa2=σ2−σ’2とすると、 が最大階数の場合である。] [0046] 行列ΔCは、次の展開した形で表してもよい。 上式において、一般性を損なうことなく、Ωが(14)で与えられた形式を有し、また、al,m=σl,m−σ’l,m、l=1,2、m=0,…,M−1であると仮定している。] [0047] 行列ΔCは、これらの2つの列ベクトルが共線性である場合、言い換えると、非ゼロスカラーλが次のように存在する場合、最大階数ではない。 ここから次のように演繹される。 更に一般的には、次のように表わされる。 言い換えると、λが実数であるという事実から、ベクトルa1及びa2は、必然的にゼロ、即ち、C=C’である。] [0048] その結果、空間・時間符号は、P=2の場合、M>=2及びM’>=1の値が何であっても、ダイバーシティが最大となる。] [0049] 更に一般的には、所定のアンテナ数Pについて、M−PPM−M’−PAMアルファベットの変調位置の数Mが充分に多い時、より正確には、 M−d(M)>=P・・・(21) の時、最大ダイバーシティが得られることを示し得る。上式において、d(M)は、次のように定義される。 ・Mが2の累乗である場合、d(M)=0であり、 ・d(M)は、比M/d(M)が奇数であるようなMの最大約数(Mを除く)である。] [0050] 例えば、M=2Kの場合、最大ダイバーシティは、PPM位置の数Mがアンテナ数P以上である時、達成される。] [0051] 第2例によれば、Mが素数の場合、d(M)=1であり、最大ダイバーシティは、M>=P+1の時に得られる。] [0052] 尚、制約条件(21)を考慮すると、(13)によって定義された(その行及び列の順列内で)空間・時間符号は、M’>=1の値が何であっても、ダイバーシティが最大である。] [0053] 行列Ωが、M’>=2の時からM−PPM−M’−PAM変調信号点配置を変化させないことは、極めて重要な留意点である。この特性は、(13)によって定義された(その行及び列の順列内で)空間・時間符号を用いるMIMOシステムのPAPRのレベルが、同じ構成を用いる単一アンテナシステムのものと同じであることを保証する。] [0054] 特定の例M’=1では、M−PPM−M’−PAM記号は、事実上M−PPMアルファベットの要素であり、言い換えると、1に等しいものを除き全てゼロのM個の成分を有するベクトルである。行列Ωは、M個の変調位置の並べ替えだけでなく対称操作も実施することから、或る行列Cの要素は、−1に等しい要素を有することがあり、これにより、初期の変調信号点配置が拡張され、単一アンテナ構成と比較して、PAPRのレベルが大きくなる。しかしながら、PAPRレベルは、システムのレートを僅かに減らすという代償で、同程度に維持し得る。] [0055] 実際、m±、即ち、反転操作πを適用するPPM位置に注目する場合、記号σ2,…,σPが、位置m±において、1に等しい成分を有し得ないということを規定すると充分である。逆に、記号σ1は、行列Ωで乗算されないと、この制約条件に影響されない。例えば、行列Ωが、(14)で与えられた形式を有する場合、記号σ2,…,σPは、変調位置m±=M−1を占めることができない。] [0056] 次に、PCU当りのビット数で表される符号レートは、 になる。分母の項は、P個の単一アンテナシステムでの相対的な比を表す。分子の項(P−1)log2(M−1)は、記号σ2,…,σPの寄与に対応し、項log2(M)は、記号σ1の寄与に対応する。] [0057] R<=1であること、Rが、Mの増加関数であり、Pの減少関数であることに留意されたい。従って、所定数Pのアンテナの場合、空間・時間符号CがM−PPM記号を用いると(言い換えれば、M’=1であると)、符号レートは、多くの変調位置に対して、実質的に1である。例として、2本のアンテナを備えたMIMOシステムの場合、符号レートR=0.97が、8−PPM変調アルファベットにおいて達成される。] [0058] 次に、2本のアンテナを有し、 であるような本発明による空間・時間符号を用いるMIMO送信システムの場合を考える。更に、本システムは、(8)で定義したようなTH−UWB信号を用いると仮定する。空間・時間符号は、この信号を変調し、また、2つの連続したチャネル使用(PCU)中に送信される。第1回目の使用時、アンテナ1は、第1フレーム、即ち、(8)及び(15)の表記では、 を送信する。上式において、μ1は、記号σ1に対する変調位置である。また、アンテナ2は、第1フレーム を同時に送信する。上式において、μ2は、記号σ2に対する変調位置である。] [0059] 第2回目のチャネル使用中、アンテナ1は、第2フレーム を送信する。上式において、ωは、 に対応する組{0,1,…,M−1}の並べ替えであり(ここで、 は、合成操作)、また、ω’=ω−1である。また、アンテナ2は、第2フレーム を同時に送信する。] [0060] 当業者には明らかであるが、同様な式が、式(8)によるTH−UWB信号の代わりに、式(9)によるDS−TH−UWB信号を用いることによって得られる。] [0061] 図4は、本発明による空間・時間符号化を用いる送信システムの例を示す。] 図4 [0062] システム400は、ブロックS=(σ1,σ2,…,σP)によって情報記号を受信する。この場合、σl(l=1,…,P、P>1)は、M−PPM−M’−PAM信号点配置の記号である。他の選択肢として、情報記号は、予め前記M−PPM−M’−PAM信号点配置においてコード変換(マッピング)を受けるという条件で、他の信号点配置Q−ary(Q=MM’)から生成してもよい。情報記号は、また、当業者に公知の1つ又は複数の操作、例えば、ブロック毎のソース符号化、畳み込みタイプのチャネル符号化、又はそうでなければ、直列もしくは並列ターボ符号化、インターレース等で生成してもよい。] [0063] 情報記号のブロックS=(σ1,σ2,…,σP)は、空間・時間符号化器410において符号化操作を受ける。もっと正確に言うと、モジュール410は、式(13)や前述したその行及び/又は列の並べ替えによって得られた変形式に従う行列Cの係数を計算する。Cの第1行のP個の列ベクトル(M個の成分を有するベクトル)は、P個のPPM記号を表すが、それぞれ、UWB変調器4201,…,420Pに送信されて第1フレームを生成する。そして、Cの第2行のP個の列ベクトルは、第2フレームを生成し、このようにして最終的に、列ベクトルの最終行は、最終フレームを生成する。UWB変調器4201は、列ベクトルσ1,ΩσP,ΩσP−1…,σ2から対応する変調パルスUWB信号を生成する。同様に、UWB変調器4202は、ベクトルσ2,σ1,ΩσP,…,Ωσ3から対応する変調パルスUWB信号を生成し、このようにして最終的に、UWB変調器420Pは、ベクトルσP,σP−1,…,σ1から生成する。] [0064] 例えば、バイアンテナシステム(P=2)において、(14)で定義した行列Ωを有しTH−UWBタイプの変調信号をサポートする空間・時間符号化行列(13)を用いる場合、UWB変調器3201は、信号(23)及び(25)を連続的に提供し、他方、UWB変調器3202は、信号(24)及び(26)を連続的に提供する。変調支援として機能するパルスUWB信号は、他の選択肢として、DS−UWB又はTH−DS−UWBタイプであってよい。いずれにせよ、これによって変調されたパルスUWB信号は、その後、放射素子4301乃至430Pに送信される。これらの放射素子は、UWBアンテナ、又はそうでなければ、例えば、赤外線領域で動作し電気光学変調器に対応するレーザダイオードやLEDであってよい。更に、提案した送信システムは、無線光学電気通信の分野に用いることができる。] [0065] 図4に示すシステムによって送信されるUWB信号は、多重アンテナ受信機によって従来のように処理し得る。受信機には、例えば、当業者に公知の球面復号器を用いて、例えば、決定段が続くレイク(RAKE)タイプの相関段を含んでよい。] 図4 [0066] 400 システム 410モジュール 4201,4202,420P UWB変調器 4301,4302,430P 放射素子]
权利要求:
請求項1 複数Pの放射素子を含むUWB送信システムのための空間・時間符号化方法において、前記方法は、M>=2であるM−PPM−M’−PAM変調アルファベットに属する情報記号のブロックS=(σ1,σ2,…,σP)を一連のベクトルとして符号化し、ベクトルの成分は、前記システムの所定の放射素子及び伝送チャネルを使用する場合、パルスUWB信号を位置及び振幅変調するように意図されており、ベクトルの各成分は、PPM変調位置に対応する方法であって、前記ベクトルが、以下の行列の成分から得られ、行列の行は、伝送チャネルの使用に対応し、また、行列の列は、放射素子に対応し、行列Cは、その行及び/又は列の順列内で定義され、また、Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え(ω)と、変調位置(m±)の内の1つに対するM’−PAM変調アルファベットの対称操作(π)との組合せとして定義されることを特徴とする方法。 請求項2 請求項1に記載の空間・時間符号化方法であって、前記並べ替え操作(ω)は、前記変調位置の循環的な並べ替えであることを特徴とする方法。 請求項3 請求項2に記載の空間・時間符号化方法であって、前記循環的な並べ替えは、前記変調位置の循環シフトであることを特徴とする方法。 請求項4 前述の請求項の内の1つに記載の空間・時間符号化方法であって、放射素子の数P及び変調位置の数Mは、M−d(M)>=Pを満たし、ここで、d(M)は、Mが2の累乗の場合、d(M)=0によって定義され、その他の場合、比M/d(M)が奇数であるようなMの最大約数として定義されることを特徴とする方法。 請求項5 前述の請求項の内の1つに記載の空間・時間符号化方法であって、M’=1であり、記号σ1,σ2,…,σPは、前記M−PPM変調アルファベットに属し、記号σ2,…,σPは、全ての変調位置を占め、前記対称操作を適用する位置(m±)をセーブし得ることを特徴とする方法。 請求項6 前述の請求項の内の1つに記載の空間・時間符号化方法であって、放射素子がUWBアンテナであることを特徴とする方法。 請求項7 請求項1乃至5の内の1つに記載の空間・時間符号化方法であって、放射素子がレーザダイオード又は発光ダイオードであることを特徴とする方法。 請求項8 請求項6又は7に記載の空間・時間符号化方法であって、前記パルス信号がTH−UWB信号であることを特徴とする方法。 請求項9 請求項6又は7に記載の空間・時間符号化方法であって、前記パルス信号がDS−UWB信号であることを特徴とする方法。 請求項10 請求項6又は7に記載の空間・時間符号化方法であって、前記パルス信号がTH−DS−UWB信号であることを特徴とする方法。 請求項11 複数の放射素子(4301,4302,..,430P)を含むUWB送信システムであって、M>=2であるM−PPM−M’−PAM変調アルファベットに属する情報記号のブロックS=(σ1,σ2,…,σP)を一連のベクトルとして符号化するための符号化手段(410)であって、各ベクトルは、伝送チャネルの所定の使用及び放射素子に対応し、ベクトルの各成分は、PPM変調位置に対応しており、前記ベクトルは、以下の行列の要素から得られ、行列の行は、伝送チャネルの使用に対応し、行列の列は、放射素子に対応しており、行列Cは、その行及び/又は列の順列内で定義され、また、Ωは、M−PPMアルファベットの変調位置の並べ替え(ω)と、変調位置(m±)の内の1つに対するM’−PAM変調アルファベットの対称操作(π)と、の組合せとして定義される前記符号化手段と、パルスUWB信号を位置及び振幅変調する複数の変調器(4201,4202,…,420P)であって、各変調器は、放射素子に対応し、伝送チャネルの使用中、前記放射素子及びチャネルの前記使用に対応するベクトルの成分によって、前記信号を位置及び振幅変調する前記複数の変調器と、これによって前記対応する変調器によって変調される信号を放射するように適合されている各放射素子と、が含まれることを特徴とするUWB送信システム。 請求項12 請求項11に記載のUWB送信システムであって、放射素子の数P及び変調位置の数Mは、M−d(M)>=Pを満たし、ここで、d(M)は、Mが2の累乗の場合、d(M)=0によって定義され、その他の場合、比M/d(M)が奇数となるようなMの最大約数として定義されることを特徴とするUWB送信システム。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-01-21| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120120 | 2013-03-27| A131| Notification of reasons for refusal|Effective date: 20130326 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 | 2013-08-21| A02| Decision of refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130820 |
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